Officeの操作も慣れた頃かと思います。
その作成したファイル、皆様どこに保管していますか?
会社では殆どの場合、ファイルサーバーにファイルを置き
PC内部(デスクトップやマイドキュメント等)にはファイルを置かない
ように通達され、運用しているかと思います。
通常、ファイルサーバーではバックアップが取られ、
ファイル紛失の場合でもバックアップから戻せるので安心ですね。
ですが、ご自宅のPCはどうでしょう?
「自宅にサーバー構築してバックアップも取ってるよ」
なんていう人はあまりいないと思います。
OneDrive、iCloud、GoogleApps等のクラウドを利用している方や、
会社のPCでも、一時的にデスクトップ等にファイルを置いて
更新作業をする場合もあるかと思います。
他の人に触られたくない、ローカル(PC)に置かないとスピードが遅い
などなど、理由は色々とあります。
※今までの経験上、デスクトップ上にファイルを置かずに
PCを使っている方はごく僅かです。
そして、そのPC上にあるファイルを間違えて上書きしてしまったり
Shift+Del(ごみ箱に入らずに消去)してしまったり・・・。
「あっ」と思ったらもう遅い。
PC上でのファイルは自己責任なので、泣く泣く作り直す。。。
こんな経験、ありますよね?
前置きが長くなりましたが、今回はWindows7で意外と知られていない
『ファイル復元機能』について説明したいと思います。
Windows7には「以前のバージョン」という機能があり、
ファイルを以前の状態に復旧させる事ができるのです。
以前のOSでは、WindowsServer2003などのサーバーOSでしか
サポートされていませんでしたが、Windows7では全てのエディションで
使えるようになっています。
「でもそれって先に設定してないと使えないってオチでしょ?」
いえいえ、Windows7のデフォルト(初期値)で有効になっているのです。
会社のPCでは意図してこの機能を無効にしている場合もありますが、
大抵はそのまま有効になっています。
まずはその機能が有効になっているか確認しましょう!
1.『スタートメニュー』から『コントロールパネル』を開く。
2.『システム』をクリック。
(カテゴリ表示の場合は『システムとセキュリティ』>『システム』)
4.「利用できるドライブ」内のシステムドライブ(殆どの場合Cドライブです)
が『有効』になっているか確認。
※デフォルトではCドライブしか有効になっておりません。
お使いのPCでDドライブに保存しているような場合、ここで有効に
する必要があります。
これが「有効」になっている場合は以下の作業は必要ありません。
『最大使用量』は任意です。20%もあれば十分だと思います。
以上で準備は完了です。
では実際にやってみましょう!
※Cドライブのシステムの保護が最初から『有効』になっていると仮定します。
デスクトップやマイドキュメントは殆どの場合はCドライブ上にあるので
「以前のバージョン」が使えます。
1.元に戻したいファイルを右クリック。
その時点の状態でファイルが開きますので、名前を付けて保存。
はい、大丈夫です!
そのファイルのあるフォルダがあれば、そのフォルダを右クリックし
上記手順にてフォルダが開きますので、対象のファイルを救出してください。
デスクトップのファイルの場合でも、エクスプローラーの左側の
「ナビゲーションウィンドウ」にある「デスクトップ」を右クリックです。
(例えば「マイドキュメント」など)で右クリック⇒「以前のバージョン」で
その時のフォルダの状態で開きます。
尚、「以前のバージョン」が作成されるタイミングについてですが、
スナップショットをいつ作成するかは厳密には設定できないようです。
Windows Updateやソフトウェア・ドライバインストール時に自動的に
スナップショットが取られ、それが「以前のバージョン」のスナップショット
にもなっています。その為、不定期にスナップショットが作成されています。
毎日定期的にスナップショットを作成させたい場合は、バックアップの
スケジュールを組むかタスクを用意する必要がありますが、それはまた
別の機会にでも説明いたします。
この機能を知っていると、余計な労力をかけずに復旧が可能ですので
是非覚えておいてください。