IEの脆弱性について

こんにちは。河辺です。

先日(2014年4月末)報道され話題となった『InternetExplorer(IE)の脆弱性』ですが、

対応に苦労された方も多いと思います。

 

マイクロソフトからの更新プログラム配布までは他のブラウザを利用する事を勧める

と色々なメディアを通じて言われておりました。
ですが、社内システムによってはIEでしか動作しないものもあり、IEを使わざるを得ない環境
であれば、早急に対策しなければいけないと気を揉んだことでしょう。
中にはGW返上して対応された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

お疲れ様でございます・・・。

 

この問題によるマイクロソフトの対応にはかなり時間がかかると思われていましたが、

実際は1週間も経たずにセキュリティ更新プログラムが公開されました。
対応しないと言われていたWindowsXPへの対応も今回例外的に行われました。
XPのサポートは終了となりましたが、さすがにまだ多く利用されているXPへの対応を

しないという選択はできなかったのでしょう。

 

「なんだ、まだXPで大丈夫じゃん」
という訳ではありません。今回は例外的に対応されましたが、次は無いと思われます。
まだXPを利用の方は、速やかに新OSへの移行を進めていく事をお勧めします。

 

で、今回の「IE騒動」について少し考えたいと思います。

実は今回のようなセキュリティ脆弱性の問題は、毎月定期的と言っても良い程発表され、

その都度対応されています。

私も最初にこのニュースが出た時は「またいつものか」と思って高を括っていたのですが、

思いの外話題となりTVでも報道され、「これは対策しないとまずいかも?」と感じました。
やはりTVでの報道の影響は大きく、複数のお客様からお問い合わせがありました。
発表されていた対応方法についても少し難しく、一番簡易で確実な方法が

他のブラウザを使う事」でした。

過ぎてから言える事ではあるのですが、マイクロソフトの迅速な対応もあり、

この問題に気付かずに何もしなかった人が一番得をした(労力をかけなかったという意味で)

となったようです。
逆に一早く対応された企業や各個人の方は、セキュリティの意識を高くお持ちです。
今後もこのような問題は発生します。今回は事無きを得ましたが、次も同じとは限りません。
これからも意識を高くお持ちいただきたく思います。

下の表は、4月25日~5月31日までの「日本国内のデスクトップPCのブラウザシェア」です。

(出典:StatCounter)
StatCounter_Browser_Jpn.jpg
※青=IE 緑=Chrome オレンジ=FireFox グレー=Safari
IE脆弱性の報道後、Chromeが初めてIEを抜きました。
その後入れ替わりが何回かありましたが、5月末になるとすっかり元に戻ってしまいました。

 

「各企業でブラウザ利用のシステムがIEしか対応していない」
という理由も多いのですが、

 

「報道後しばらくは別ブラウザを使っていたが、最近はつい今まで通りIEを起動してしまう」
という声も聞きます。これはこのグラフの一因であると思います。

その理由として
「IEの方が使い慣れている。その他のブラウザはブックマークや履歴を出すのが分かり辛い」
これは『慣れ』の問題ですが・・・。

他のブラウザへの拒否感をお持ちの方もそれなりにいらっしゃるようです。

今回のような脆弱性を突いた攻撃の危険性は、

実はIEだけでなく他のブラウザでも同様に起こり得る問題です。
 ※これ、結構勘違いされている方多いです。
PCを使う上での宿命とでも言いますか、これはもうどうする事もできません。
これに対抗するにはやはり、前述した「意識」を高く持つことが大事です。
事前に防げるのであればそれに越したことはないのですが、防げないのであれば
なるべく迅速に対応し少しでも被害を少なく抑えるよう動く必要があります。
その点では、今回の報道は過剰気味ではありましたが非常に意義あるものであったと思います。

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