Microsoft純正DaaS:Windows Virtual Desktopがすごい

こんにちは、川島です。

 

今回は、2019年3月からプレビュー提供されていたMicrosoft社の『Windows Virtual Desktop』

2019年10月1日から一般提供開始となりましたので、こちらについてご説明したいと思います。

 

●Windows Virtual Desktop(以下、WVD)て何?

Windows Virtual Desktopとは、WindowsOSやWindows Serverを仮想デスクトップ環境として提供、

Microsoft Azureのクラウド上で展開・管理することができる、DaaS(Desktop as a Service)のことです。

 

https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/virtual-desktop/

参考:Windows Virtual Desktop Azure で提供される、最適な仮想デスクトップのエクスペリエンス

 

WVDではどういった事ができるのかというと、以下のとおりです。

 

●WVDの特徴

① 「Windows 10 マルチセッション」「Windows 10 単一セッション」

「Windows 7 単一セッション」「 Windows Server 2012 R2 以降のオペレーティング システム」がサポートされており、

オンプレミスで展開する場合に必要な環境の構築と管理が、「Microsoft Azure」のサービスとして準備されている。

Windows、macOS、iOS、Androidなどの任意デバイスからのアクセスが可能

(各プラットフォーム用のクライアントアプリを提供)

HTML5対応ブラウザで利用できるWebクライアントの提供

マルチセッション対応 Windows 10を提供する唯一のサービス

「Office 365 ProPlus」に最適化された仮想デスクトップ環境

Windows 7向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を2023年1月10日まで無料提供


Windows 7向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)はWindows7クライアントの延命措置となるもので、

2020年1月14日のWindows 7の延長サポート終了後も最大3年間、深刻度「緊急」「重要」レベルの

更新プログラムを有料で提供するという1年単位の契約で提供されるものとなっています。

それが追加費用なしで受けれるのは大きなメリットですね。

つまり、『Windows7環境を仮想環境でも利用が可能になる』ことになります。

Win10へのシステム移行が進まない企業様には朗報かもしれませんね。

 

また、MacやiPadなどでもWindowsが使えるようになるというのがすごいですよね。

働き方も変わりそうですよね。

 

●WVDを利用するには?

本サービスを利用するには、

「Microsoft 365」(E3、E5、F1)や「Microsoft 365 Business」、「Windows 10」(E3、E5)のライセンスを

保有していれば追加のライセンス費用がかからず、Azureの利用料金だけで利用できるため

コスト面でも注目されています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-desktop/overview

参考:Microsoft社「Windows Virtual Desktop とは」

【利用に必要なライセンス】 (※Micosoft社 必要条件より)

OS 必要なライセンス
Windows 10 Enterprise マルチセッションまたは Windows 10 EnterpriseWindows 10 Enterprise multi-session or Windows 10 Enterprise Microsoft 365 E3、E5、A3、A5、F1、
BusinessMicrosoft 365 E3, E5, A3, A5, F1, Business
Windows E3、E5、A3、A5Windows E3, E5, A3, A5
Windows 7 EnterpriseWindows 7 Enterprise Microsoft 365 E3、E5、A3、A5、F1、
BusinessMicrosoft 365 E3, E5, A3, A5, F1, Business
Windows E3、E5、A3、A5Windows E3, E5, A3, A5
Windows Server 2012 R2、2016、2019Windows Server 2012 R2, 2016, 2019 ソフトウェア アシュアランス付きの RDS クライアント アクセス ライセンス (CAL)

 

導入条件に沿っている企業様は導入を検討されてもよいのではと思いますが、いかがでしょうか?

なお、個人では導入出来ません。これは法人向けのサービスとなりますのでご注意くださいね。

 

●補足:DaaS導入時の問題点

ここまでメリットしかないので、DaaS導入時の問題点もあげておこうと思います。

DaaSはWVD以外にも提供されていますが、共通して下記3点が問題になると思います。

 

 ・ネットワーク環境に大きな影響を受ける

 ・提供元の障害時は全体が影響を受ける

 ・環境移行をどうやって行うか

 

特にネットワークパフォーマンスをどう確保するかが問題となると思います。

お客様の中には、ネットワークの不安定さゆえに仮想環境があっても、業務がままならないという

声も聞きます。ストレステストや、外での使用感は必ずテストされることをお勧めします。

 

それでは、今回はこの辺で。

 

 

 

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