こんにちは。河辺です。
つい先日、クライアント先での出来事。
いつも通り作業をしていると、隣の席で「あっ」という悲しそうな声が。
聞くとどうやら、ファイルを間違えて保存せずに終了してしまったらしく・・・。
数時間分がパーになったと放心状態になってました。
たまにやってしまうんですよねーこれ。
「次は半分の時間で入力できますよ!」と
からかおうかと思いましたが、そんな余裕も無さそうだったので(^_^;)
「どのファイルですか?ちょっと見せてください」と言いつつ
ちゃちゃっと終了前の状態に戻してあげたところ
それは大層喜んでいただけました(笑
このワザ、案外知られてないんですね。
という事で、今回はこのお題。
保存せずに終了してしまったファイルの復元方法
をご紹介します。
表題はExcelになってますが、WordやPowerPointといったOffice製品であれば可能です。
一度も保存されていない、新規で作成していたファイルも復元するワザも後半で紹介しますよ!
※以下、Office2016にて説明します。
【自動保存設定の確認】
まずは自動保存が設定されているかを確認しましょう。
デフォルト(初期設定)で自動保存は設定されているはずです。
1.Excelを起動し、何でも良いのでファイルを開きます。
(空白のブックでもOKです)
上部メニュー「ファイル」⇒「オプション」をクリック。
2.オプション画面の左側「保存」をクリック。
右側の「次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックが入っている事を確認。
その下の「保存しないで終了する場合・・・」にもチェックが必要です。
ここ、最初は「10分ごと」となっていると思います。
ですので、最長で最後の10分ぶんは保存されていない可能性がありますのでご注意を。
10分から短くも出来ますが、直近の5つ分までしか回復できないので、そのままの方が何かと良いでしょう。
※この理由は後述「ファイルをちょっと前の状態に戻す」で説明します。
【上書き保存せずに終了してしまったファイルを回復する方法】
1.まずは保存せずに終了させてしまったファイルを開きます。
2.「ファイル」をクリックし、「ブックの管理」を見てください。
3.終了する直前(10分の誤差があるので注意)の状態が開きます。
上部の「元に戻す」を押すと確認ウィンドウが表示され上書きできます。
【ファイルをちょっと前の状態に戻す方法】
Ctrl+Zキーである程度戻せるので、あまり使う事は無いと思いますが一応。
尚、新規作成(名前を付けて保存されていないファイル)の場合は出来ません。
1.作業中のファイルはそのまま、「ファイル」をクリック。
2.「ブックの管理」に自動保存の履歴が表示されています。
戻したい時間のファイルを勘で(笑)選びます。
※履歴は新しい順に5つ保持されます。
3.中身を確認し、合っていたら上部にある「元に戻す」をクリック。
もし違っていて別の自動保存ファイルを見たい場合は、右上の×で終わらせて、再度「ブックの管理」から選んでください。
【新規作成のファイルを保存せずに終了してしまった場合】
1.Excelを起動します。
新規作成でも既存ファイルを開くでも良いです。
2.「ファイル」⇒「ブックの管理」⇒「保存されていないブックの回復」をクリック。
いくつかファイルがある場合、日時で判断してください。
3.自動保存されたファイルが開きます。
上部にある「名前を付けて保存」を押して保存してください。
以上です。
尚、この自動保存ファイルは4日しか保持されません。
間違えて保存せずに終了してしまった場合、4日までは大丈夫とほっておくともう取り返しがつきませんのでご注意を・・・。
では今回はこの辺で。