こんにちは、舘です。
そして今年の4月、噂通り(?)
ChromuimベースのEdgeがプレビュー版として公開されました!
ChromuimベースのEdgeがプレビュー版として公開されました!
一部界隈では公開直後(正確には公開直前に流出した時)から話題になっていますが
Chromuimベースって何?今までとどう変わるの?。
そもそもEdgeを使っていないけど影響あるの?
そもそもEdgeを使っていないけど影響あるの?
なんて思われている方のために、簡単に説明させていただきます。
目次
■Chromiumとは
そもそもChromiumとはオープンソースで開発されているWebブラウザのことです。
Chromiumをベースとした派生ブラウザは数多くあり
Google ChromeやOperaといった有名なブラウザも
このChromiumをベースに独自の機能を追加して提供されています。
■Chromium版Microsoft Edge導入方法
以下のInsiderチャンネルからダウンロードしインストールする必要があります。
Microsoft Edge Insider Channels:https://www.microsoftedgeinsider.com/en-us/download
更新ペースの違う3種類が用意されています。
今回は更新ペースが”毎週”のDev Channelをダウンロードします。
※6月10日時点では、一番更新間隔の長い(=安定している)
Beta Channelは「近日公開予定」扱いになっておりダウンロードできません。
ダウンロードした「MicrosoftEdgeSetupDev.exe」をダブルクリックすれば
自動的にChromium版Edgeがインストールが始まります。
私の環境では丁度1分間ほどでインストールが完了しました。
なお、従来のEdgeとは別ソフトとしてインストールされ
旧新のEdgeを共存させることが可能ですのでご安心ください。
■Chromium版Microsoft Edgeを使ってみよう
早速デスクトップに作成された「Microsoft Edge Dev」アイコンから起動してみましょう。
最近のWebブラウザはどれも似たり寄ったりなデザインで目新しさは感じません。
簡単に他ブラウザとの比較も交えながら使用してみた感想を記してみたいと思います。
・・・アカウント
従来のEdge同様、Microsoftアカウントでログインできます。
複数の端末間でブックマークや各種設定などの同期が可能なようです。
ちなみに、Chromium版Edgeをインストールすると
最初からGoogle Chromeのブックマークがインポートされていました…
従来のEdgeでブックマークを登録していた場合は手動でインポートが必要です。
・・・デザイン
デザインですがタブの表示やメニュー・設定画面を見てみると
Chromeではなく旧Edgeに寄せている印象です。
全く同じとはいきませんが、旧Edgeユーザの方も違和感なく移行できそうです。
・・・拡張機能
個人的にはこの拡張機能が一番の注目ポイントなのですが
プレビュー版だと従来のEdge用拡張機能と
Google Chromeの拡張機能を共にサポートしています。
EdgeストアからだけでなくChromeストアから
そのまま拡張機能をインストールできるので
従来のEdgeでは物足りなかった拡張性が大きく広がりました。
・・・HTML5対応
Webブラウザで最も重要な評価基準とも言えるWeb標準への準拠状況。
これを測るためにHTML5testでHTML5への対応状況を確認してみましょう。
Chromium版Edgeのスコアは最新のGoogle Chromeと同じ
535/555と非常に高いスコアを記録しました。
従来のEdgeが492、IE11に至っては312だったことを思うと大きな進歩です。
これまでIEやEdgeでは、見たいWebページの表示が崩れたり
正常に動かないといった理由で別ブラウザを利用していた方もいると思いますが
Chromium版Edgeが標準になればその必要はなくなりそうです。
■所感
まだプレビュー版ということもあり、UIが英語表記のみであったり
Edge独自の機能であるWebページへの「メモの追加」や「タブを保存して閉じる」機能が
未搭載であったりと、従来のEdgeから移行するには物足りなさを感じる箇所もあるものの
表示性能や各基本機能の完成度は非常に高く、
Webブラウザとしては十分実用レベルであるといえます。
正式リリース時に上記のEdge独自機能がサポートされていれば
一般のユーザーレベルでは移行による大きな混乱は生まれないのではないでしょうか。
一般のユーザーレベルでは移行による大きな混乱は生まれないのではないでしょうか。
一方、会社等でシステムを管理する立場で考えると幾つか懸念もあります。
まず、EdgeはWindows10の標準ブラウザになっており
そのままメインのブラウザとして利用している例も多いと思われます。
そのままメインのブラウザとして利用している例も多いと思われます。
しかし、各Webサイトが動作環境として推奨しているのは
一般的に各ブラウザの最新バージョンに限ります。
通常であれば1つバージョンが変わった程度で大きな影響がでることはありませんが
従来とのEdgeとはレンダリングエンジンすら変わる大幅な変更になるため
アップデートを怠れば正常に動作しないWebサイトがでてきてもおかしくありません。
一般的に各ブラウザの最新バージョンに限ります。
通常であれば1つバージョンが変わった程度で大きな影響がでることはありませんが
従来とのEdgeとはレンダリングエンジンすら変わる大幅な変更になるため
アップデートを怠れば正常に動作しないWebサイトがでてきてもおかしくありません。
社内でメインブラウザとしてEdgeが使用されている場合
迅速にアップデート対応を取る必要があるでしょう。
迅速にアップデート対応を取る必要があるでしょう。
さらに、今後EdgeにIE互換モードを搭載する予定だと言われており
IEとEdgeは統合(IE11が廃止)されることになると思われます。
IEとEdgeは統合(IE11が廃止)されることになると思われます。
業務システムを中心に一部のWebシステムは
IEでの動作を前提に作られているものも多く
そのようなシステムを今後使い続けるには
IE互換モードの互換性能にもよりますが
なんらかの改修が必要になると考えられます。
IEでの動作を前提に作られているものも多く
そのようなシステムを今後使い続けるには
IE互換モードの互換性能にもよりますが
なんらかの改修が必要になると考えられます。
また、WindowsのポリシーでIEの動作を制御していた場合
これまでのIE用ポリシーとEdge用ポリシーは完全に別物なので
新たにEdge向けのポリシーを組み直さなければなりません。
これまでのIE用ポリシーとEdge用ポリシーは完全に別物なので
新たにEdge向けのポリシーを組み直さなければなりません。
このように、Windows標準ブラウザの大幅な仕様変更は影響も大きくなります。
Edgeへの一本化の流れには負の一面も見えてしまいますが
対策検討のきっかけとして、今のうちにChromium版Edge試用してみてはいかがでしょうか。
Edgeへの一本化の流れには負の一面も見えてしまいますが
対策検討のきっかけとして、今のうちにChromium版Edge試用してみてはいかがでしょうか。
では、今回はこのあたりで失礼します。