舘です。
今回はとあるクラウドサービスをご紹介したいと思います。
皆様は、個人で気軽に使えるサーバが欲しい…そう思った事はありませんか?
私の場合は、とあるプログラムを24時間常に実行できる環境がほしいと考えていました。
他にもwebサイトの公開用であったり、外出先でも参照できるファイルサーバにしたい場合など
ちょっとした用途で使えるサーバがあると便利ですよね。
まず思いつくのはPCを24時間稼働させてサーバとして利用することですが
・そもそもの環境構築とメンテナンス
・故障時の対応
・停電や回線障害による停止リスク
などなど個人で運用するのは手間がかかります。
次に思いつくのがVPSなど仮想サーバをレンタルできるサービス。
こちらは上記のような運用の手間は削減できるものの
自宅でPCを稼働させるのに比べてランニングコストが高額で気軽に利用はできません。
手間もお金もかけずに利用できるサーバは無いものか…
そうお悩みの方にオススメしたいのが
Googleが提供するGoogle Cloud Platform (GCP) です!
GCPはIaaSと言われるクラウドサービスで
GCP内でGoogleのインフラやソフトウェア技術を活用した
様々なサービスが提供されています。
その一つGoogle Compute Engine (GCE)を用いることで
手軽にLinux環境の仮想サーバを構築することが可能なのです。
■IaaSとは?
そもそもIaaSとは、仮想マシンやネットワークなどのインフラそのものを
インターネット経由で提供してくれるサービスのこと。
具体的な例だと、Amazonが提供するAWSが有名ですね。
インフラ自体を提供するサービスなので、利用する仮想マシンの構成であったり
マシン上で動かすOS・ソフトウェアについても自由度が高く
様々な用途に活用が可能なサービスとなっています。
また、実際のハードウェアや回線はデータセンターに置かれているため
・ハードのメンテナンスや故障対応はプロのスタッフにお任せ
・非常用電源設備や回線の冗長化がされている
など自宅での運用に比べメリットが大きいのがポイントです。
■GCPをオススメする理由
複数あるIaaSの中でGCPをオススメする理由は
ズバリ料金にあります。
IaaSは従量課金制で利用料金が青天井というケースが多く。
なかなか個人で気軽には使えない…
そこで紹介したいのがGCPだけの特徴として挙げられる
”Always Free(常時無料枠)”の存在です。
AWSやマイクロソフトが提供するAzureにも1年間の無料利用枠が設けられているのですが
GCPでは、他サービスと同様の1年間の無料枠に加えて
一部のサービスが期限なく無料で使用できるようになっています!
上に挙げたGoogle Compute Engine (GCE)も無料枠の対象に含まれており
初期費用も月額費用も一切発生させずに仮想サーバを構築できてしまうのです。
ただ、当然ながら無料枠として利用できる範囲は各サービスごとに決まっており
GCEの場合、無料で使用できるのは最下位プランの“f1-micro インスタンス”に限られています。
“f1-micro インスタンス”基本スペック |
1コアCPU |
600MBメモリ |
30GBストレージ |
1GB/月の通信量 |
Windowsを動かしたり、LinuxでもGUI操作を前提とすると
力不足感が否めないスペックではありますが
LinuxでCUI操作を行う分には必要十分なスペックかと思います。
加えて、1つの仮想マシンに対して固定IPアドレス1つまでは無料
更にはFWやリソース監視も無料オプションとして利用可能と
有料VPSと比べても同等以上のサービス内容となっています。
なお、GCEは無料枠以外でも長時間稼働させた場合の割引制度や
他社と比較したとき同コストでより高性能のマシンを利用できるなど
コストパフォーマンスの良さを売りにしているようなので
無料枠を超えてガッツリ使いたい方にもオススメです。
というわけで、今回はGoogleのインフラ上に自分専用の仮想環境をつくれる
Google Compute Engine (GCE)のご紹介でした。
Google Cloud Platform (GCP)の無料枠にはGCE以外にも
ファイルストレージサービスやOCR・音声認識といったAPIも含まれています。
>>無料枠サービス一覧<<
少し検索するとGCP無料枠の様々な活用方法が紹介されているので
今まで有料サービスを利用するしか方法がないと考えていた事も
GCPの無料枠を上手に活用すれば、手間もお金もかけずに実現できるかもしれませんね。