AccessがインストールされていないPCでmdb・accdbを見る方法

こんにちは。河辺です。

先日、Accessデータベースの中身(テーブル)からデータを抽出して欲しい

という依頼がありました。

私の使っているPCはAccessがインストールされていますので

普通に開いてデータが取り出せるのですが

OfficeのPersonalStandard、Home&Businessでは

Accessが入っていないのでmdbを参照する事が出来ません。

という事で、今回はmdb(accdb)を参照する方法を説明します。

ちなみに「.mdb」と「.accdb」は何が違うのかというと

・mdb :Access2003まで使われていた形式

・accdb :Access2007以降で使われている形式

です。

もうOffice2003はサポート期間が終了していますので、

今では「accdb」が一般的だと思います。

が、まだまだmdb形式で残っているAccessデータベースが多いんですよね。

特に問い合わせが多いのはmdb形式だったりします。

さて、本題に入りましょう。

「Access ビュワー」などで検索した人は分かると思いますが

Accessのビュワーはありません。

Runtimeという名前でマイクロソフトから無料で提供されています。

インストールしたいPCにOfficeがインストールされている場合、

そのバージョンに合わせたRuntimeが必要です。

まずPC内のOfficeのバージョンを確認しましょう。

【Officeのバージョン確認方法】

1.まずExcelでもWordでも良いので起動します。

2.左上のメニュー『ファイル』をクリック。

3.『アカウント』もしくは『ヘルプ』をクリック。

4.Office製品の名称と、場合によっては完全なバージョン番号が表示されます。

 下の画像(1)(2)の部分
 20180227_01.png

5.上記例のように32bitか64bitが分からない場合、『バージョン情報』をクリック。
下の画像は64ビットの例です。
20180227_02.png

バージョンが分かったところで、マイクロソフトのダウンロードページより

該当のバージョンをダウンロードしましょう。

そもそもOfficeをインストールしてないよ!という人はどれでも大丈夫です。

OSのbit数と合わせるようにしてくださいね。

以下、マイクロソフトのダウンロードページです。

Access 2007 Runtime
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=4438

Access 2010 Runtime
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=10910

Access 2013 Runtime
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39358

Access 2016 Runtime
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=50040

2010以降は、『ダウンロード』を押した後に32bitか64bitを選択します。

~~ x64 ~~64bit版

~~ x86 ~~ もしくは無印32bit版ですのでお間違えなく。

何故86が32bitなのかは、また別の機会にでも(^_^;)

ダウンロードしたファイルを実行しインストールします。

※インストール手順はここでは省きます。

もし何らかのエラーが表示された場合はバージョンが合っていない可能性があるので

Officeのバージョンを再度確認してください。

インストールが終わったら準備完了です。

mdb、accdbを開いてみましょう!

と、ここで「おや?」と思うはずです(笑

20180227_03.png

『Microsoft Access のセキュリティに関する通知』というウィンドウが開き、

セキュリティに影響を及ぼす可能性のある問題点が検知されました。

と表示されます。

そのまま『開く』ボタンを押せば開き、特に問題は無いのですが

毎回この通知が表示されるのは鬱陶しいですね。

という事で、この表示を出さなくする方法を説明します。

方法は2つあります。

①マクロの設定を「全てのマクロを有効」にする。

②「信頼できる場所」を設定する。

ですが、上記2つ共に「セキュリティセンター」で設定するもので、

Access Runtime版ではそのセキュリティセンターがありません。

なので、レジストリを直接いじる方法となります。

全てのマクロを有効にするのはセキュリティ上問題が有る、という場合は

信頼できる場所を指定する方法が良いでしょう。

では手順を説明します。

1.Windowsキー+「R」を押す。
⇒『ファイル名を指定して実行』ウィンドウが表示される。

2.「regedit.exe」と入力し「OK」

3.レジストリエディターが開きます。
※以下、レジストリ内の数字部分はOfficeのバージョンを表しています。
お使いのバージョンに合わせて読み替えてください。
  Office2007 ⇒ 12.0
  Office2010 ⇒ 14.0
  Office2013 ⇒ 15.0
  Office2016 ⇒ 16.0

【マクロを全て有効にする設定方法】

4.左のツリー階層より以下の階層を展開します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Access\Security

5.右の空白部分で右クリック→新規→『DWORD(32ビット)値』を選択。
20180227_04.png

6.追加されたら名前部分を『VBAWarnings』と変え、ダブルクリックで開く。
※既に存在する場合は新しく作る必要はありません。
 20180227_05.png

7.値のデータを『1』にして『OK』

【信頼できる場所を設定する方法】

※前段の【マクロを全て有効にする設定方法】をしていれば必要ありません。

4.左のツリー階層より以下の階層を展開します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Access\Security\Trusted Locations

5.Locationを追加します。
下の画像のようにLocation2まで存在していたら、『Location3』を作成します。
「Trusted Locations」を右クリック→新規→「キー」を選択し、
『Location3』と変えます。

 20180227_06.png
6.上で作成したLocationを選択し、右の空白部分で右クリック→新規→『文字列』を選択。
20180227_07.png

7.名前を『Path』と変え、ダブルクリックで開く。

8.該当データベースファイルのあるフォルダを指定します。
※ここでネットワークドライブ(\\192.168.1.100\ や \\Fileserver\ など)は
指定できません。この場合、ネットワークドライブの割り当てにてローカルドライブ
として接続する必要があります。
20180227_08.png

9.上記「Path」のサブフォルダ以下も登録する場合は、6.と同様に
右の空白部分で右クリック→新規→『DWORD(32ビット)値』を選択し、
『AllowSubfolders』と変え、データを『1』にしてください。
20180227_09.png

以上です。

これで快適にAccessデータベースを利用(参照)する事が出来ますね。

では今回はこの辺で。

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