SSDについて

こんにちは。河辺です。

今回はPCの高速化には欠かせない

「SSD:Solid State Drive」

について説明したいと思います。

一昔前までは、速いけれど高価で手が出ない、とか

書き込み回数制限があるから長持ちしない、とか

色々と情報が出回っていたと思います。

ここ数年で急速に普及し落ち着いてきた感がありますので、

今現在のSSDについて調べてみました。

詳細に説明するのは他の専門サイトにお任せするとし、

当サイトでは、ここだけ押さえておけば良いという一般的なレベル

でお話いたします(笑

【SSDの仕組み】

まず、そもそもSSDとは何なのか?と言いますと

「半導体素子メモリを用いた、ストレージとして扱うことのできるデバイス」

です。

要は中身がメモリになっているハードディスクですね。

接続方法がUSBであれば「USBメモリ」、

ハードディスクのようなSATAやSASでの接続が「SSD」となります。

半導体素子メモリの仕組みを説明するとかなり専門的になってしまうのですが、

電圧調整で「セル」という部屋に電子を貯める事で情報を記憶します。

【疑問1:TLCとかMLCって何?】

SSDを購入する時等、TLCとかMLCなどの表示があると思います。

これはフラッシュメモリーのタイプを表しています。

「セル」内にある電子の量で情報を記憶するのですが、

SLC(Single Level Cell)は0か1、電子が有るか無いかで判断します。

MLC(Multi Level Cell)は複数のレベルを記憶します。

これは「全く無い」「少しある」「まあまあある」「たくさんある」という

4段階のレベルで判断します。面白いですよね。

TLC(Triple Level Cell)はさらに倍の8段階で判断します。

TLCの技術により大容量化が可能になりましたが、当然エラー率も上がります。

SLCは電子が「ある」か「ない」かで判断できるので、
少しの電子漏れでも大丈夫なのですが、
8段階の状態で判断するのは結構シビアですから。

とは言ってもエラーが大量に出るといったものではありません

一般的に販売されているSSDはTLCとMLCがよくありますが、

安価なSSDは大体がTLCです。

性能で言うとMLCの方が上になりますので、ここら辺もよく考えて

購入を検討してくださいね。

【疑問2:寿命が短い?】

セル内に電子を移動させて情報を記憶させるのですが、

この部屋の仕切りである「トンネル酸化膜」が劣化すると

電子が漏れてしまいデータ抜け等の原因となります。

これがいわゆる寿命ですね。

SLCで10万回の書き込み、MLCで1万回、TLCで1000回というのが平均的な数字のようです。

ですが今は、ウェアレべリング等の寿命を延ばす仕組みや、

データ記録保護等の技術により

普通に使っていればそうそう寿命になる事は無いようです。

それよりも、コントローラの故障で壊れる事の方が多いですね・・・。

HDDは何とかデータを抜くことが出来るケースが多いですが、

SSDのコントローラ故障の場合は厄介です。

ある日突然動かなくなってデータも取り出せない、なんて事が

私自身2度ほど遭遇しました(-_-;)

【結論】

従来のHDDに比べ、SSDは以下のようなメリットがあります。

・メモリなのでアクセスが非常に速い。

・物理的な可動部分が無いので壊れにくく静音。消費電力も少ない。

・振動や衝撃に強い。

・今後はさらなる大容量化が見込める。

逆にデメリットは、

・HDDと比較して容量当たりのコストが高い。

・書き込み回数に上限がある。

・データが増えると応答速度が長くなる。

というものがあります。

トータルで考えると、PCのスピード大幅向上は非常に魅力です。

万が一のデータバックアップに気を付ける必要はありますが、

これはSSDに限った事ではありません。

PCのリプレイス、新規購入を検討されている方、

HDDよりSSDを是非お勧めしますよ!

では今回はこの辺で。

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