そういえば『うるう秒』はどうなった?

あけましておめでとうございます、川島です。

今年も本ブログを宜しくお願い致します。

さて、新年最初の内容ですが、『うるう秒(閏秒)』について

書きたいと思います。

これは何かというと、2017年1月1日の午前8時59分59秒と

午前9時00分00秒の間に、「8時59分60秒」が挿入される』

いったものでした。総務省から半年くらい前に、うるう秒実施が発表されると、

システム管理者はこの時を警戒していたのです。

では、何故警戒が必要だったのでしょうか?

その辺りについて紐解いていきたいと思います。

まず、うるう秒とは何かというと、

『地球の自転に基づく協定世界時(UTC)と原子時計による

国際原子時(TAI)の誤差調整』です。

地球の自転速度にはムラがあるため、誤差が0.9秒に収まる範囲で調整をすると

いうことだそうです。うーむ、小難しい話です・・・・

ちなみに、『うるう年』は全く関係がなく、地球の公転周期が365.2422日のため、

4年に一度1日多くして調整をしているのです。

さて、この修正ですが実は過去26回実施されているのです

直近だと2015年に行われていますが、知っていましたか?

このような時刻修正ですが、システムを管理する上では少々注意が必要な問題なのです。

少し違いますが、大きいところで過去には2000年問題』というものがありました。

これも2000年を迎えることで西暦末尾の『99』が『00』になるためコンピュータ上のシステムが

処理できずに狂うかもしれないといった問題がありました。

この時は、バージョンアップなどの対応によりほぼ混乱なく過ぎ去りました。

今回のうるう秒はどうだったかというと、大きな混乱なしでした!

身近なところでは、パソコン(特にWindowsOSのもの)やスマートフォンでは1秒ずれても、

自動的に時刻修正がされるため何も気づくことなく対処がされています

しかし、LinuxOSのサーバやサーバ内部のソフトウェアによっては影響があるため、

注意が必要なのです

実際に、201271日(前々回の実施時)にはうるう秒の影響で、サーバ内部のデータベースや

JAVAがハングアップし、障害が多数出ました。

そのため、事前に確認をしましょうといった注意喚起が総務省からされたのが、今回の顛末です。

2015年の実施の際も事前に注意していたため問題が起きなかったそうです。

システム管理者の方々は今回の対応で、正月出勤された方もいると思います。

本当にお疲れさまでした!

情報システムはありえない情報を受け取ると、処理できずに止まってしまうことがあるため、

こういった時刻修正などの場合も事前にシステム管理者等に確認をするように

気をつけてくださいね。

では、今回はこの辺で。

コメントを残す

名称 *
メールアドレス *
ウェブサイト