こんにちは、神代です。
先日Windows10のデバイスイベントでMicrosoftがSurface Pro 4やSurface Bookなど発表し話題になりましたね。
日本での販売はSurface Pro 4が11月12日、Surface Bookが2016年初頭になるようです。
私は仕事でSurface Pro 3を使用していますが、最近はSurfaceの導入を検討している、
または既に導入済みのお客様も増えている印象です。
今回はすでに導入済みのお客様先で行ったSurfaceのリセット(初期化)について紹介したいと思います。
今回対応したSurfaceの条件はこちら
1.機種はSurface Pro 3
2.OSはWindows8.1
3.PCのログインアカウントは1つのみ(マイクロソフトアカウント)
4.元のPC利用者は退職しているためパスワードは不明
今回の問題はPCにログイン出来るユーザーがマイクロソフトアカウント一つのみという所です。
Windows8以降はPCのリセット手順がすごく簡単になっていますが、
通常はPCにログインした状態で行います。
ということでまずはパスワードのリセットを行う方法がないか調べてみました。
ヒットしたMicrosoftのサポートページがこちら
内容を確認してみると。パスワードを忘れた場合の対処法が3通り紹介されています。
・Microsoftアカウントでサインインしている場合
・ローカルアカウントでサインインしている場合
・ドメインアカウントでサインインしている場合
・ローカルアカウントでサインインしている場合
・ドメインアカウントでサインインしている場合
今回は一番上のMicrosoftアカウントでログインしている状態なので内容を確認してみましたが、
インターネット接続できるPCでMicrosoftアカウントのパスワードを変更するというものでした。
Microsoftアカウントで使用しているメールアドレスはログイン画面で確認できていたのですが、
それ以外の情報が全くなかったのでパスワードリセットに関してはあきらめることにしました。
そこでお客様にPC内のデータをすべて削除して大丈夫なことを確認しOKを頂いたので、
OSを完全に初期化する方向で情報収集を行うことに。
再度サポートサイトを検索、リセット方法について記載されているページがありました。
ヒットしたページはこちら
方法は4通り
・システム復元ポイントから復元する
・Surfaceをリフレッシュする
・Surfaceをリセットする
・回復ドライブを使用してWindowsを再インストールする
・Surfaceをリフレッシュする
・Surfaceをリセットする
・回復ドライブを使用してWindowsを再インストールする
上から3つはPCにログインできていることが前提になっているので却下。
ということで「回復ドライブ」を使用した再インストールを行うことに。
今回は対象PCとは別にSurface Pro 3(Windows10)があったので
そちらから”回復ドライブ”を作成してみました、手順はとても簡単です。
空のUSBドライブを回復ドライブを作成するPCに接続します。
PCにUSBドライブが認識されたら「エクスプローラー」を開き、
対象のUSBドライブを右クリックし「フォーマット」をクリックします。

「ファイルシステム」がFAT32(規定)になっていることを確認し「開始」をクリックします。

「フォーマットが完了しました。」と表示されれば準備完了です。

ここからが”回復ドライブ”の作成手順になります。(今回はWindows10で行っています。)
タスクバーに表示されている検索ボタンをクリックし、
テキストボックス”回復ドライブの作成”と入力してください。

検索結果に「回復ドライブの作成」と表示されるのでクリックして開いてください。
※ユーザーアカウント制御のウィンドウが表示された場合は「はい」をクリックしてください。

回復ドライブの作成ウィンドウが表示されました。
今回はリセット対象PCのSSD内にある回復パーティションを使用するので、
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」のチェックは外し
「はい」をクリックしました。

USBフラッシュドライブには512MBの容量があれば大丈夫なようです、
問題ないので「次へ」をクリックします。
※チェックを入れた場合は4GB以上の容量が必要になります。

警告が表示されますが、データはないのでそのまま「作成」をクリックします。

「回復ドライブの準備ができました」と表示されたら作成完了です。

回復ドライブの作成が完了したのでさっそく起動してみます。
ここからがSurface特有の話になります。
他のPCではファンクションキーを使用してUSBブートやBIOS、UEFIの画面を表示するのですが、
Surfaceの場合は2通りの方法があります。
一つ目は直接USBブートする方法。
1.電源をシャットダウン
2.USB回復ドライブをSurfaceに接続
3.Surfaceの音量を下げるボタンを押したまま、電源ボタンを押して電源ボタンのみ離す
4.Surfaceのロゴが表示されたら、音量を下げるボタンも離す
二つ目はUEFIから起動順序を変更してUSBブートする方法
1.電源をシャットダウン
2.Surfaceの音量を上げるボタンを押したまま、電源ボタンを押して電源ボタンのみ離す
3.Surfaceのロゴが表示されたら、音量を上げるボタンも離す
ちなみにUEFIでの設定方法は以下になります。
Configure Alternate System Boot Orderを選択します。

SSD Onlyになっているので、USB → SSDに変更します。
この設定により、USBメモリを接続している時はそちらが優先されます。

Configure Alternate System Boot Orderが [USB → SSD] になっていることを確認します。

Exit Setupを選択し、Yesを選択します。

最後にリセット方法を紹介して終わりにしたいと思います。
回復ドライブでUSBブートが成功すると、キーボードレイアウトの選択画面が表示されます。
何度かその他の「キーボードレイアウトを表示」をクリックしていると”日本語”が表示されます。

「日本語」を選択します。

オプションの選択画面が表示されたら「トラブルシューティング」をクリックします。

「このPCを初期状態に戻す」を選択します。

用途によって選択が変わりますが、今回は「すべて削除する」を選択しました。

戻したいOSを選択します。

今回はPCを処分するわけではないので「ファイルの削除のみ行う」を選択しました。

処理完了後、PCを再起動しWindowsの初期設定画面が表示されたら完了です。
今回は急ぎの対応だったのでそれほど情報収集に時間を使っていないため他にもっといい方法があったかもしれませんが、同じような状況になった方は参考にして頂ければと思います。
それでは