こんにちは。河辺です。
さて今回は、DNSについての第二弾です。
前回はコチラ。
⇒『最適DNSを使おう(1)DNSって何?』
DNSはインターネットを利用する際に必ず利用している仕組みです。
この検索の処理が遅いと、当然ウェブページの表示も遅くなります。
逆に、名前解決のスピードが速いと当然ウェブページの表示も速くなるという事です。
じゃあそのDNSを変えればいいの?
ってとこで前回は終わりましたね。
という事で今回は「パブリックDNS」というものを紹介いたします。
パブリックDNSとは、その名の通り「公共の」DNSです。
申請や登録などの必要は無く、誰でも自由に使えます。
『IPアドレスとか個人情報とか大丈夫なのそれ?』
って思いますよね。分かります。
当然この手の問題は大丈夫です。
例えば「Google Public DNS」ですが、
その他の情報は2週間以内に削除されます。」
と発表されています。
また、Googleアカウントとの関連付けは一切ないとの事です。
そしてもう一つ、名前解決だけではない機能を持つパブリックDNSもあります。
それは『Webフィルタリング』です。
企業で導入されている事は多いですね。
業務に関係の無いWebサイトを開けなくする、というシステムです。
一般のご家庭でも、お子様が閲覧できないようにブロックするケースもありますね。
これからご紹介する一部のパブリックDNSでは、「名前解決を行う」という機能を活かし、
このフィルタリングも機能させる事が可能となっております。
ですが、このフィルタリングの機能を知っている方はご存じかと思いますが、
『100%ブロックします!』
といったものではありません。
対象のWebサイトのカテゴライズ(分類)が即時に行われるわけではありません。
逆に、ある企業のWebサイトを見たいのに、商材のいくつかが「ポルノ」に該当し
フィルタリングされ参照できない、なんてこともあります。
一度どのようなものか試されてから導入されると良いでしょう。
では、パブリックDNSでいくつか代表的なものを紹介していきます。
【Google Public DNS】
検索エンジン最大手の「Google」が運営しています。
世界中から収集した独自のキャッシュシステムで高速な名前解決を行います。
覚えやすいアドレスも特徴的ですね。
優先:8.8.8.8
代替:8.8.4.4
【Open DNS】
安全で高速なDNSを目的とした無料DNSサーバです。
タイプミス訂正機能や、危険なサイトへの閲覧をブロックする機能があります。
<基本(速度メイン)> <セキュリティ、アダルト>
優先:208.67.222.222 優先:208.67.222.123
代替:208.67.220.220 代替:208.67.220.123
※セキュリティとは
ウイルスやマルウェアなど、不正なコンテンツを含むサイトが対象です。
【
Norton ConnectSafe】
ウイルス対策ソフトで有名な「Norton」が運営しています。
3段階のフィルタリング機能を持つDNSを用意しています。
優先:199.85.126.10 優先:199.85.126.20
代替:199.85.127.10 代替:199.85.127.20
※ノンファミリーフレンドリーとは
アダルト、中絶、アルコール、犯罪、麻薬、ファイル共有、ギャンブル、憎悪、
自殺、タバコや暴力などのコンテンツが含まれているサイトが対象です。
【Yandex.DNS】
ロシアの検索エンジンの大手「Yandex」が運営しています。
世界各国に80以上のDNSサーバーを設置し、高速に処理します。
これも3段階のDNSを用意しています。
<基本(速度メイン)> <セキュリティ>
優先:77.88.8.8 優先:77.88.8.88
代替:77.88.8.1 代替:77.88.8.2
<セキュリティ、アダルト>
優先:77.88.8.7
ファイアウォールやセキュリティソフトで有名な「Comodo」が運営しています。
世界5大陸、15箇所にサーバーを設置し、高速に処理できるよう設計されています。
マルウェアに感染したドメインへの接続をブロックする機能を持ちます。
優先:8.26.56.26
代替:8.20.247.20
【DNS Advantage】
セキュリティサービスを提供している「Neustar」が運営しています。
世界中にサーバがありクラウド上に構築され、
利用者に合わせたDNS変換を行なうことで高速化を図っています。
優先:156.154.70.1
代替;156.154.71.1
有名な検索エンジンを提供している会社や、セキュリティ関連の会社であれば
信頼できますよね。
フィルタリング機能を持つDNSをいくつか試してみましたが、
表示されるまで若干時間がかかる事が多いです。
ですがお手軽にWebフィルタリングを設定できるので、是非お試しを。
あ、一つ注意点が。
会社でActiveDirectoryなどを導入している場合、DNS設定を変更すると
Windowsにログインできなくなる可能性もありますのでご注意ください。